税理士は特定の地域内で業務を行うことが通常であり、その場合は商圏内に競合が多く、ただ何もせず待っているだけではビジネスにつながりにくいといえます。

そのため「営業活動」が必須ともいえますが、電話営業、飛び込み営業、web集客など、どのような営業方法がいいのか悩むこともあるのではないでしょうか?

今回は、税理士が認知度を高め、ビジネスにつなげるための効果的な営業方法について説明します。

税理士事務所を開業してすぐに集客ができるわけではない

どんなに美味しい飲食店が開業しても、前の勤め先からお客さまを連れてきたりチラシで集客したりしないとお客さまは来店されません。

同様に税理士としてのスキルがいくら高くても、ただ待っているだけでは集客はできません。

そのため、現在税理士には、税理士としてのスキルだけでなく、集客力・営業力が求められていると言えます。

ただし、あからさまな押し売りや強引な勧誘はかえって不信感を抱かせてしまい、イメージ低下につながってしまいます。

特に税理士の業務は信用が顧問などの継続契約に重要な要素であるので、強引な勧誘などには向いていません。

税理士の営業方法は大きく2種類

それでは、集客のためにどのような営業が必要となるのでしょうか?

税理士の営業方法は大きく分けて以下の2種類あります。

  • 認知度を高める営業方法
  • ビジネスにつなげる営業方法

それぞれに適した営業方法を見ていきましょう。

認知度を高める営業方法

認知度を高めるための営業方法は以下の通りです。

  • SNSを活用
  • 地域限定などのターゲットを絞った広告を打つ
  • 飛び込み営業をする

TwitterやInstagramなどのSNSを活用することで、費用を抑え信頼性を獲得しやすくなります。

普段から有益な情報を発信する必要や、定期的に情報収集をする必要がありますが、手軽に始めることができます。

他には、集客したいエリアや顧客の属性が決まっている場合、地域限定などのターゲットを絞った広告を打つことも有効です。

また飛び込み営業をするという方法がありますが、新型コロナウイルスの影響もあり、アポイントなしの突然の訪問はイメージ低下につながる恐れがあります。

ビジネスにつなげるための営業方法

認知度を高めるだけでなく、ビジネスにつなげる営業もする必要があります。

税理士のビジネスにつなげる営業方法は以下の通りです。

  • 金融機関からの紹介を得る
  • 地域イベントや交流会、セミナーに出席
  • 見込み客への電話、ダイレクトメールでの営業

金融機関からの紹介は業務に直結するものの、そもそも金融機関との関係性の構築が必要になります。

地域のイベントへの出席は、実際に困っている人が参加しているため、直接営業をしやすかったり、セミナーや交流会への出席は士業事務所同士のつながりを得やすくなります。

他には、電話やダイレクトメールでの営業という方法もあります。

アナログな営業方法でリストを作成する必要がありますが、普段ネットを使わないような顧客層にもアピールすることが可能です。

認知してもらったあとは?方法

このような認知活動を通じて見込み客に「知ってもらった」としましょう。

そのあとその方はどのような行動をするでしょうか?

おそらくはホームページを検索し、あなたについての追加の情報を得ようとするはずです。

ホームページはあなたの信用力を担保するインターネット上の媒体のようなものです。

ホームページは自分で無料ツールを使用し作ることもできますが、ただ作るだけでは見込み客が求める情報を載せるためのノウハウがないなどで、効果はあまり見込めません。

そのため、ビジネスにつなげるためのホームページ作成は、ホームページでどのような情報をアピールしていけばいいのかという相談などをしてくれるホームページ制作会社に依頼することをおすすめします。

ゼロワンタックスは、あなたの魅力をあますことなく伝えるということをサービスの目的にしています。

実はホームページで情報を伝えるためにはいくつかの「コツ」のようなものがあります。その「コツ」を知っているかどうかでだいぶホームページは変わってきます。

ホームページを活用して見込み客を集めていきたいと考えている方はぜひご相談ください。

税理士が営業する上で意識したいポイント

税理士が営業する上で、意識しておきたいポイントは以下の3つです。

  • 顧客を第一に考える
  • ひとつの分野に特化する
  • 営業術を獲得する

税理士としてどんどん仕事を獲得していきたいところですが、強引な勧誘などはしないようにしましょう。

顧客の要望に添わない営業をしてしまうと、その顧客からの信頼だけでなく、悪いイメージがついたり噂が流れたりして将来の顧客まで失ってしまう恐れがあります。

また、「なんでもできる税理士」ではなく、「1つの分野に特化している税理士」の方が顧客の印象に残りやすくなります。なんでもまんべんなくできるというよりも、「相続専門」「節税に強い」など、自分の得意分野は特にアピールしていきましょう。

営業術の獲得は、これから税理士事務所を開業する方だけでなく、すでに開業している方にも必要なスキルです。

セミナーに参加して営業術を学んだり、知人に営業の仕事をしている人がいれば相談するなどしてみてもいいかもしれません。

まとめ

税理士事務所を開業するにあたり、「認知度を高める営業方法」と「ビジネスにつなげるための営業方法」の2つがおもに必要です。

認知度を高めるためには、SNSを活用することで費用を抑えることが出来ます。

また、集客したいターゲットや属性が決まっている場合は地域限定の広告を打つことも有効です。

ビジネスにつなげるためには、地域のイベントへの参加や、事業事務所同士のつながりを得るために交流会への参加をおすすめします。

そしてすべての見込み客はあなたのホームページを必ず見ます。

信頼性のある、そしてあなたの魅力や強みをあますことなく伝えられるホームページをつくって競合との差別化を図りましょう。

この記事を書いた人

坂本義和

慶應義塾大学卒業後、起業。3社経営。グループ総計20億円の売上まで成長させる。あわせて自身も士業・コンサルタントとして活躍。就業しながら慶應義塾大学大学院修了。専門は事業戦略とWEBマーケティング。個人としては、士業向けセミナーでは延べ1500名以上の前で登壇、WEBやマーケティング、事業のご相談では500名の士業のご相談に対応する。