ゼロワンタックスでは、税理士の方には基本的にホームページを作ることをおすすめしておりますが、ここでは会計事務所経営から考える、税理士にとってホームページが必要な3つの理由についてご紹介します。

税理士・会計事務所のサービスは中身がわかりにくい

会計事務所のサービス、税務顧問を例にお話をします。

税務顧問というサービスは、受け手の企業からすると何をしてくれるのかがわかりにくいサービスですが、実は事務所によってサービス内容が異なります。そのため、税務顧問でどこまで提供しようか迷っている事務所もあります。ホームページに掲載する料金表をどうしよう?という相談も実際によくいただきます。

会計事務所が説明に困っているなら、お客様もわからないですよね。
サービス内容を理解してもらえないと、ただ顧問料が高い事務所だと思われてしまいます。

何を提供し、何を提供しないのかを明確にし、料金表やサービス紹介を分かりやすい言葉で説明しましょう。

紹介されたらホームページを検索する

知人から何かモノやサービスを紹介された場合、すぐGoogleで検索しないでしょうか。
税理士の紹介も同じで、紹介された側は、「○○税理士 東京」「○○税理士 相続」などで検索されると思います。

どんな雰囲気の方なんだろうか?実績はあるのか?どんな想いでやっているのか?を事前に確認した上で連絡するかどうか判断されるはずです。
ホームページを持っていないことで失注する可能性もありますので、紹介が多い方は必ず作りましょう。

自分がどういうスタンスでしているかを伝えることができる

提供しているサービスや強み・特徴を掲載している方は多いですが、「こんな方と仕事がしたいです。」とか、「こんな方とは仕事をしたくないです。」とはっきり書かれている方は少ないように思います。

私の知り合いの公認会計士さんの例でお話します。

彼はデューデリジェンスや監査業務をメインでやっていたので、直近で税理士業務をする予定はなかったのですが、今後のことを考え、独立開業の際に税理士登録をされました。

ここから彼の悩みは始まるのですが、税理士会の名簿に載ってしまったことで受けたくない確定申告の相談が増えてしまったのです。

集客に困っていないのでホームページを作らないということでしたが、お付き合いしたいお客さんを選ぶためにも、「この業務はやっていない。売上〇億円以上の法人を対象としている」とスタンスを明確にするためにホームページの作成をおすすめしました。

お付き合いしたい企業の条件や自分のスタンスをホームページに記載するのも一つの戦略だと思いますので、考えてみてください。

まとめ

ホームページというツールは、ご自身がやられているサービス・業務についてアウトプットする手段でもあります。

お付き合いするお客様や料金体系に悩まれている場合、事務所の業務の整理、顧客のABC分析をされてから、ホームページを作ることをおすすめします。

この記事を書いた人

坂本義和

慶應義塾大学卒業後、起業。3社経営。グループ総計20億円の売上まで成長させる。あわせて自身も士業・コンサルタントとして活躍。就業しながら慶應義塾大学大学院修了。専門は事業戦略とWEBマーケティング。個人としては、士業向けセミナーでは延べ1500名以上の前で登壇、WEBやマーケティング、事業のご相談では500名の士業のご相談に対応する。